Japanese
English
特集 術中脊髄機能モニタリングのUP TO DATE
経頭蓋刺激運動誘発電位のアラームポイントとレスキュー操作
Alarm Point and Rescue Intervention in Transcranial Stimulation Motor-evoked Potentials
吉田 剛
1
,
松山 幸弘
1
,
後迫 宏紀
1
Go YOSHIDA
1
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
,
Hiroki USHIROZAKO
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
経頭蓋刺激運動誘発電位
,
transcranial stimulation motor-evoked potentials
,
アラームポイント
,
alarm point
,
神経合併症
,
neurological complication
Keyword:
経頭蓋刺激運動誘発電位
,
transcranial stimulation motor-evoked potentials
,
アラームポイント
,
alarm point
,
神経合併症
,
neurological complication
pp.91-94
発行日 2023年4月28日
Published Date 2023/4/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202024
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はじめに
経頭蓋刺激運動誘発電位(transcranial stimulation motor-evoked potentials:Tc-MEP)は,脊椎脊髄手術を施行する際,手術室で最も一般的に使用されている術中モニタリング手法である.主に脊髄運動路を監視することができ,ほかの脊髄モニタリング法である体性感覚誘発電位や経頭蓋刺激脊髄誘発電位と組み合わせることで,さらに高感度のモニタリングが可能となっている2).術中脊髄モニタリングを行う目的は術中神経障害の予防にほかならないが,そのためには,モニタリング波形の変化を的確に評価し,波形低下を主としたアラーム出現時にいかに神経障害を回避する対応(レスキュー)をとるかが重要となる5).そこで本稿では,脊髄モニタリングの中でもTc-MEPのアラームポイントと,アラームが生じた時点で術者,麻酔科医,技師が行うべきレスキュー操作を中心に述べる.
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