Japanese
English
特集 腰椎分離症—病態・診断・治療
野球選手における腰椎分離症
Management for Lumbar Spondylolysis in Baseball Players
加藤 欽志
1
,
大歳 憲一
1
,
紺野 愼一
1
Kinshi KATO
1
,
Ken-ichi OTOSHI
1
,
Shin-ichi KONNO
1
1福島県立医科大学整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
腰椎分離症
,
lumbar spondylolysis
,
腰痛
,
low back pain
,
野球
,
baseball
Keyword:
腰椎分離症
,
lumbar spondylolysis
,
腰痛
,
low back pain
,
野球
,
baseball
pp.41-49
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201567
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はじめに
野球は,腰椎分離症の発生率が最も高いスポーツ種目の1つである8,9).脊椎外科医が腰椎分離症の患者を診察する際に,最も多く出会うのが野球選手であるといっても過言ではない.野球では,投げる,打つ,守る,走るという動作の反復による力学的ストレスの蓄積が腰椎分離症の発症に大きく関わっている.保存療法が第一選択ではあるが,上記の野球特有の動作を腰部への伸展・回旋負荷を最小限にしながら遂行させることが要求され,他職種との連携がきわめて重要である.
本稿では,診断や治療に関する詳細は他稿に譲り,あえて「野球選手の腰椎分離症」に限定した競技復帰に向けた対応について,筆者らの経験を中心に解説する.また,プロ野球選手の腰椎分離症の発生状況についての調査結果も併せて報告する.
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