Japanese
English
臨床経験
プロ野球選手に見られた有鉤骨鉤骨折
Fractures of the Hook of Hamate in Professional Baseball Players
伊藤 恵康
1
,
竹田 毅
1
,
若野 紘一
1
,
堀内 行雄
1
,
佐々木 孝
1
,
高山 真一郎
1
,
根本 哲夫
1
,
飯島 謹之助
1
,
村上 恒二
2
,
木暮 巽
3
Yoshiyasu Itoh
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2広島大学医学部整形外科学教室
3こぐれクリニック
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio-Gijuku University
キーワード:
スポーツ
,
sports
,
有鉤骨
,
hamate
,
骨折
,
fracture
,
野球
,
baseball
,
鉤
,
hook
Keyword:
スポーツ
,
sports
,
有鉤骨
,
hamate
,
骨折
,
fracture
,
野球
,
baseball
,
鉤
,
hook
pp.1225-1228
発行日 1987年10月25日
Published Date 1987/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907717
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抄録:プロ野球選手に見られた4例の有鉤骨鉤骨折を報告した.2年間で1球団3例,他球団からの紹介1例と意外に高頻度であった.受傷側は,右打の選手では左側,左打の選手では右側に,いずれもbatting時に受傷していた.Foul chip時の受傷が2例,他は空振りと通常の打撃であった.Foul chipの場合には,ballがbatの上部を擦った時,batのheadが急激に押し下げられ,batの軌道が狂い,握り込まれたgrip endが直達外力として有鉤骨鉤を打撃し,骨折を起すと考えられた.
鉤骨折は通常のX線写真では判然とせずCT撮影により明瞭に描出された.手術は小指球尺側縁から侵入し,鉤を切除した.術後全例試合に復帰している.
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