Japanese
English
特集 頸部神経根症の治療を見直す
頸椎神経根症に対する全内視鏡下椎間孔拡大術—ヘルニア摘出に着目して
Full-endoscopic Posterior Cervical Foraminotomy Focused on Resection of Disc Herniation
大森 一生
1
Kazuo OHMORI
1
1日本鋼管病院脊椎外科センター
1Center for Spinal Surgery, Nippon Koukan Hospital
キーワード:
全内視鏡下椎間孔拡大術
,
full-endoscopic foraminotomy
,
頸椎椎間板ヘルニア
,
cervical disc herniation
,
ヘルニア摘出術
,
herniotomy
Keyword:
全内視鏡下椎間孔拡大術
,
full-endoscopic foraminotomy
,
頸椎椎間板ヘルニア
,
cervical disc herniation
,
ヘルニア摘出術
,
herniotomy
pp.707-712
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201458
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はじめに
頸椎神経根症に対する全内視鏡下椎間孔拡大術(full-endoscopic posterior cervical foraminotomy:FPCF)はRuettenら5,6)により考案された.当センターでは2014年に本法を導入し,FPCFの手術手技および術後成績1,3),アスリートに対する適応2),骨性椎間孔狭窄に対する応用4)に関して報告してきた.
FPCFでは骨性除圧終了後,黄色靭帯および黄色靭帯の腹側に存在する硬膜と神経根を覆っている被膜(perineural membrane:PM)の切除を行うことにより,硬膜外側縁および神経根を確実に視認でき,手技を安全に行える3).しかし,PM切除を安全に行うコツ,ヘルニアを摘出する方法・工夫およびFPCFでヘルニア摘出が可能である割合に関しては明らかにされていない.本稿ではFPCFの手技に関して,特にPM切除とヘルニア摘出法について解説し,FPCFでどの程度ヘルニア摘出が可能であるかについても述べる.
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