発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025918
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42歳男.主訴は右上腕の疼痛としびれ,筋力低下である.3ヵ月間の薬物療法や牽引療法等の保存的治療が無効のため紹介された.入院時MRIで頸椎症性変化と,C4/C5高位での前方と後方からの硬膜管の著明な圧迫所見が認められた.右C5神経根ブロックにより,一時的な右上腕痛の消失と,筋力低下の増強が確認された.以上から,右C5神経根障害と診断した.鏡視下椎間板切除システムを用いて椎弓骨切り後に黄色靱帯を切除し続いて椎間孔拡大術を行った.手術時間は2時間19分,術中出血量は155mlであった.手術直後から右上腕痛は消失し手術翌日から起立・歩行が可能であった.術後2ヵ月でしびれも消失し,3ヵ月の時点で頸椎の可動域制限はなく,知覚鈍麻や筋力低下は消失していた
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