Japanese
English
臨床経験
骨粗鬆症を基盤とした仙骨不全骨折の3例
Three Cases of Sacral Insufficiency Fracture due to Osteoporosis
松山 敏勝
1
,
糸田 瑞央
1
,
渡邊 耕太
1
,
横串 算敏
1
,
石井 清一
1
,
石塚 圭輔
2
,
畑 英司
2
,
楢崎 義一
2
Toshikatsu Matsuyama
1
1札幌医科大学整形外科
2道都病院内科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
仙骨
,
sacrum
,
骨折
,
fracture
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
仙骨
,
sacrum
,
骨折
,
fracture
pp.1053-1057
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901456
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抄録:骨粗鬆症に基づく仙骨不全骨折の3例を報告した.全例女性で,年齢は69,70,81歳であった.いずれもDXA腰椎-AP法で高度の骨塩量の減少を呈していた.単純X線像では骨折線の観察が困難であった.一方,全例に骨シンチで仙骨部に集積を認め,骨シンチが診断に重要であることを確認した.しかしながら,本症に特異的とされる典型的H型集積を呈したのは1例のみであった.骨折型により骨シンチの集積パターンは多彩であった.各種の画像診断,骨生検での診断確定が必要な症例もあると考えられた.骨粗鬆症患者での腰殿部痛の鑑別診断として本症を留意する必要がある.
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