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誌上シンポジウム 骨折治療の最新知見―小侵襲骨接合術とNavigation system
骨盤輪骨折,寛骨臼骨折における小侵襲固定法
Minimally Invasive Osteosynthesis for Pelvic Ring and Acetabular Fractures
澤口 毅
1
,
楫野 良知
2
Takeshi Sawaguchi
1
,
Yoshitomo Kajino
2
1富山市民病院関節再建外科
2友仁山崎病院整形外科
1Department of Joint Reconstructive Surgery, Toyama Municipal Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Yujinn Yamazaki Hospital
キーワード:
pelvis
,
骨盤
,
acetabulum
,
寛骨臼
,
fracture
,
骨折
,
computer assisted surgery
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
pelvis
,
骨盤
,
acetabulum
,
寛骨臼
,
fracture
,
骨折
,
computer assisted surgery
,
コンピュータ支援手術
pp.851-857
発行日 2007年9月25日
Published Date 2007/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101125
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骨盤輪骨折・寛骨臼骨折の骨接合術では,大きな展開に伴う合併症も少なくない.そのため仙腸関節脱臼や仙骨骨折に対するiliosacral screwなどのX線透視下の経皮的スクリュー固定が行われている.しかし,このような経皮的スクリュー固定は安全領域が狭く,誤刺入による合併症や長時間のX線透視による放射線被曝が懸念される.これに対して,fluoroscopy based navigationは整復操作を伴う手術においても手術の正確性,放射線被曝量の減少,手術時間の短縮が期待できる方法である.骨折手術では長いドリルやガイドピンを使用するため,しなりによる誤差を生じやすく,それを解決する工夫としてドリルガイドのナビゲーションや剛性の高いガイドピンが有用である.また透視画像が不鮮明な場合には,経皮的スクリュー固定にこだわることなく,従来どおり展開した手術が必要である.
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