緩徐に効果を認めたコンドリアーゼ椎間板内注入療法例の特徴

Characteristics of cases of condoliase injection therapy with a slow response

は じ め に

　腰椎椎間板ヘルニアに対するコンドリアーゼ椎間板内注入療法の良好な短期成績^1～3）はある程度確立され，注入後3ヵ月以降の有効率は78％といわれている^4）．しかし，有効例の中にも即効性がある例とやや遅れて効果を認める例があり，実際の診療では注入後1ヵ月の時点で効果を認めないと，そのまま経過をみてもよいのかヘルニア摘出術などの方法に切り替えるべきなのか判断が悩ましい場合がある．

　本研究では，コンドリアーゼ注入後1ヵ月では効果がなく，3ヵ月で効果を認めた症例の特徴について検討し報告する．