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特集 ついに始まった頸椎人工椎間板置換術
現在本邦で使用し得る人工椎間板の使用方法と短期成績—Prestige LPについて
Surgical Procedure and Short-term Result of Cervical Disc Replacement Performing in Japan: Prestige LP
原 政人
1
Masahito HARA
1
1愛知医科大学病院脊椎脊髄センター
1Spine Center, Aichi Medical University Hospital
キーワード:
頸椎人工椎間板置換術
,
cervical disc replacement
,
インプラント設置
,
implant placement
,
可動性維持
,
motion preservation
Keyword:
頸椎人工椎間板置換術
,
cervical disc replacement
,
インプラント設置
,
implant placement
,
可動性維持
,
motion preservation
pp.929-937
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201232
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はじめに
頸椎前方手術のこれまでのgold standardは,前方除圧固定術(anterior cervical decompression and fusion)である.私たちは,不安定性がなく,病態が神経根症で1椎間病変の際,固定をしない前方椎間孔拡大術を行ってきた.経椎体椎間孔拡大術(transvertebral anterior foraminotomy)や経鈎椎椎間孔拡大術(transuncal anterior foraminotomy)であり,これらを手術高位などを考慮して行ってきた4).頸椎の可動性を温存することができるこれらの手術は非常に有益である.しかし,本邦において2017年12月から頸椎人工椎間板置換術(cervical disc replacement)が保険適用されることとなった.本手技は頸椎の可動性を維持できるうえ,ある程度脊柱管を拡大可能である.私たちはこれまでにPrestige LPによる人工椎間板置換術を6例に行った.
選択可能な手術手技が増えた現在,今後どの手術手技を適切に選択するべきかを模索していかなければならない.
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