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特集 神経生理検査—脊椎脊髄疾患とその鑑別疾患への応用
針筋電図—筋萎縮性側索硬化症(ALS)と脊椎脊髄疾患の鑑別のために
Needle Electromyography for Differential Diagnosis of ALS
東原 真奈
1
,
園生 雅弘
2
Mana HIGASHIHARA
1
,
Masahiro SONOO
2
1東京都健康長寿医療センター神経内科
2帝京大学医学部神経内科
1Department of Neurology, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
キーワード:
針筋電図
,
needle electromyography
,
筋萎縮性側索硬化症
,
amyotrophic lateral sclerosis
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
Keyword:
針筋電図
,
needle electromyography
,
筋萎縮性側索硬化症
,
amyotrophic lateral sclerosis
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
pp.535-540
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201139
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と脊椎脊髄疾患の鑑別というテーマは,本ジャーナルではこれまでにも取り上げられているし,ほかの雑誌でもみかけるテーマなので,いい加減このテーマに食傷気味の読者もいるかもしれない.しかし,それでも,頸椎症や腰椎症の診断で手術を受けた後に症状が進行して紹介されてくるALSの患者さんは後を絶たないし,ALSの診断で神経内科から紹介されてくる頸椎症性筋萎縮症の患者さんも少なくない.その中でも,病歴や診察だけで鑑別がついてしまう患者さんもいれば,針筋電図などの電気生理検査を行っても確信をもてず,フォローアップの検査を指示するような難しい症例もある.いずれにせよ,信頼できる電気生理検査によって術前にALSができる限り鑑別されていることが重要である.本稿では針筋電図という検査を中心に,どのようにALSと脊椎脊髄疾患を鑑別するかということを述べたいと思う.
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