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特集 神経生理検査—脊椎脊髄疾患とその鑑別疾患への応用
針筋電図—中枢性・神経原性・筋原性の鑑別
Electromyography: Differentiation of Central Weakness, Neurogenic, and Myogenic
神林 隆道
1
,
園生 雅弘
1
Takamichi KANBAYASHI
1
,
Masahiro SONOO
1
1帝京大学医学部附属病院脳神経内科
1Department of Neurology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
針筋電図
,
electromyography
,
運動単位電位
,
motor unit potential
,
動員パターン
,
recruitment pattern
Keyword:
針筋電図
,
electromyography
,
運動単位電位
,
motor unit potential
,
動員パターン
,
recruitment pattern
pp.519-525
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201136
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はじめに
針筋電図検査の重要な目的の1つとして,障害レベル診断(すなわち,筋力低下や筋萎縮の原因が上位運動ニューロンにあるのか=中枢性,下位運動ニューロンにあるのか=神経原性,筋線維そのものにあるのか=筋原性)が挙げられる.針筋電図検査では,安静時活動の評価と随意収縮時活動の評価を行うが,レベル診断の中核となるのは随意収縮時の所見であり,随意収縮時の針筋電図所見は主に個々の運動単位電位(motor unit potential:MUP)の形態の評価と,MUPの集合としての筋電図波形の評価に分けることができる.
本稿では,まずMUPの成り立ちや運動単位の動員,干渉パターンについて述べ,次いで各レベルの障害における針筋電図所見を解説する.
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