今月の主題 筋疾患とその周辺
病像と臨床
筋原性および神経原性筋萎縮の鑑別法
調 輝男
1
1川崎医科大学・神経病理
pp.208-209
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219606
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筋萎縮をきたした患者を診察する際,その筋萎縮が筋疾患そのものにより筋萎縮をきたしているのか,すなわち筋原性筋萎縮なのか,筋を支配している末梢運動神経ないし脊髄前角細胞に一次性の病変があり,そのため二次的に筋萎縮をきたしているのか,すなわち神経原性筋萎縮なのかを鑑別することは最も基本的なことであり,また最も重要なことである.一般に筋原性筋萎縮と神経原性筋萎縮の臨床所見および検査所見は表のような特徴があり,典型例においてはその鑑別は比較的容易であるが,例外や中間的な症例もあり,鑑別が困難なことも少なくない.
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