Nomade
道
森 幹士
1
1滋賀医科大学整形外科
pp.483-484
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201129
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それは,ある地方都市で開催された脊椎外科関連学会に参加するために宿泊したビジネスホテルのフロントに飾ってありました.本やネットでは拝見したことはありましたが,本物(だと思っています)を拝見するのは初めてでした.映える緑の中を続いていく一本の「道」.東山魁夷の代表作のひとつ,「道」.吸い込まれるような感じで,以前から特に気になっていたもののひとつです.古来,日本には「何々道」といわれてきたものがあり,書道,武道,華道,茶道などなど.この「脊椎脊髄ジャーナル」の読者の先生方は,「脊椎脊髄道」の達人かと.
「道」に関わることわざは数多くあり,少し例を挙げるだけでも,「千里の道も一歩から」,「すべての道はローマに通ず」,「蛇の道は蛇」など.われわれにとって「道」は身近な存在のひとつなのでしょう.人生は一本道というわけにはいかず,幾度となく道の分岐部に差し掛かり,どちらに進むか選択を迫られます.私は,これまでの人生で幾度かの選択をして,現在は医師という「道」を歩んでいます.
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