Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第1章 解剖と機能
胸椎後方の筋肉の解剖と機能
Anatomy and Function of Muscles in the Posterior Thoracic Spine
高橋 敏行
1
,
花北 順哉
1
,
南 学
1
,
兼松 龍
1
,
富田 庸介
1
Toshiyuki TAKAHASHI
1
,
Junya HANAKITA
1
,
Manabu MINAMI
1
,
Ryo KANEMATSU
1
,
Yosuke TOMITA
1
1藤枝平成記念病院脊髄脊椎疾患治療センター
1Spinal Disorders Center, Fujieda Heisei Memorial Hospital
キーワード:
解剖構造
,
anatomical structure
,
背筋
,
back muscles
,
胸椎
,
thoracic spine
Keyword:
解剖構造
,
anatomical structure
,
背筋
,
back muscles
,
胸椎
,
thoracic spine
pp.273-277
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201090
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
胸椎は肋骨や胸骨とともに胸郭を形成しており,バイオメカニカルには安定性が高いため,頸椎や腰椎に比較し加齢変化は乏しく,胸椎病変による外科治療の頻度は少ない.しかしながら,脊柱変形や外傷,腫瘍,靭帯骨化症など特殊で複雑な病態に関わる頻度が高く,手術では広範囲な展開になる場合も多い.また,胸椎背側の筋・筋膜は頸部や腰仙部,肩甲骨や肋骨などとの連携にも関連しているため,解剖学的に役割が大きい.したがって,外科治療に際し,その解剖と機能を十分理解し,脊柱のみならずこれらに付着する筋群を愛護的に操作し,極力温存することは,術後の脊柱変形回避や機能維持につながる2,4).本稿では,胸椎後方筋群の解剖と機能を中心に概説する.
Copyright © 2019, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.