Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第1章 解剖と機能
胸椎前方・側方の筋肉の解剖と機能
Anatomy and Functions of the Anterior and Lateral Muscles of Thoracic Spine
本郷 道生
1
,
島田 洋一
2
,
宮腰 尚久
2
Michio HONGO
1
,
Yoichi SHIMADA
2
,
Naohisa MIYAKOSHI
2
1秋田大学医学部附属病院整形外科
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系整形外科学講座
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University Hospital
キーワード:
胸椎
,
thoracic spine
,
筋肉
,
muscle
,
前方
,
anterior
Keyword:
胸椎
,
thoracic spine
,
筋肉
,
muscle
,
前方
,
anterior
pp.279-283
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201091
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はじめに
胸椎に関わる筋には,固有背筋,胸壁の筋,腹壁の筋,さらに横隔膜,そして背部と胸部には脊椎,胸郭,上腕,上肢帯と連結する筋群などがある5)(表 1).胸椎に直接付着する筋は,大部分が後方の筋群である.一方,胸椎は肋骨と胸骨を介して胸郭を形成しており,胸郭前方の筋群と密接に関連する.胸椎前方,側方の筋には,胸郭の表面で主として肋骨に付着する浅胸筋群と,深層で肋骨間にある深胸筋群があり,さらに胸郭内部で胸腔と腹腔との境界に位置する横隔膜がある.これらの前側方の筋群は,胸椎前方アプローチに際して理解する必要があり,本稿では胸椎前側方の筋肉および横隔膜の解剖とその機能を概説する.
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