Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第1章 解剖と機能
頸椎後方の筋肉の解剖と機能
Anatomy and Functions of the Posterior Cervical Muscles
黒川 龍
1
Ryu KUROKAWA
1
1獨協医科大学脳神経外科
1Department of Neurologic Surgery, Dokkyo Medical University
キーワード:
頸椎
,
cervical spine
,
筋肉
,
muscle
,
手術解剖
,
surgical anatomy
Keyword:
頸椎
,
cervical spine
,
筋肉
,
muscle
,
手術解剖
,
surgical anatomy
pp.259-262
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201086
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骨解剖
頸椎後方の筋の解剖・機能の理解に必要な椎間関節や筋付着部に関する骨解剖を述べる.上位頸椎(環椎後頭関節,環軸関節)の詳細については頭蓋頸椎移行部の項に譲る.
下位頸椎(C2/3-C6/7)の椎間関節では,上関節突起関節面は後上方に向かい,下関節突起関節面は前下方に向かっている.頸椎の椎間板は厚く,可動性が高いが,両側にあるLuschka関節のため,側屈と回旋の可動域は制限されている.椎間関節やLuschka関節のため,下位頸椎では前後への屈曲・伸展,左右への側屈,および回旋が可能である.ただし,側屈と回旋は同時に起こり,独立して側屈のみ,または回旋のみはできない.
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