Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第1章 解剖と機能
姿勢と運動の神経機能解剖—概観
Neuroanatomical Substrate for Posture Control
金 彪
1
Phyo KIM
1
1獨協医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Dokkyo Medical University
キーワード:
脊髄小脳路
,
spino-cerebellar tract
,
赤核脊髄路
,
rubro-spinal tract
,
間接下行運動経路
,
indirect motor pathway
Keyword:
脊髄小脳路
,
spino-cerebellar tract
,
赤核脊髄路
,
rubro-spinal tract
,
間接下行運動経路
,
indirect motor pathway
pp.254-258
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201085
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はじめに
姿勢の制御,ならびに体幹四肢の骨格筋の運動を制御するのは,4つの要素である.すなわち,大脳皮質ならびに脳幹から下行する運動系経路,小脳,大脳基底核,ならびに脊髄の運動系(前角ニューロンと介在ニューロンからなる分節回路)である.このことはよく知られているところであろう.しかし,これらの構造の相互の連結については,脊髄の臨床に携わる外科医たちには意外に正しく認識されていないことがある.その結果として,機能・生理学やモニタリングの意義解釈に関するディスカッションが間違った方向に進んでいることもあるので,再整理しておくことに意義があると考える.
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