Japanese
English
特集 上位頸椎疾患に対するアプローチ—病態・診断・治療
環軸椎変形性関節症
Atlanto-axial Joint Pain
大田 秀樹
1
Hideki OHTA
1
1大分整形外科病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Oita Orthopaedic Hospital
キーワード:
環軸椎関節
,
atlanto-axial joint
,
環軸椎後方固定
,
posterior atlanto-axial fixation
,
後頭頸椎固定
,
posterior occipito-cervical fusion
Keyword:
環軸椎関節
,
atlanto-axial joint
,
環軸椎後方固定
,
posterior atlanto-axial fixation
,
後頭頸椎固定
,
posterior occipito-cervical fusion
pp.231-237
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201076
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はじめに
後頸部および後頭部痛を主訴に来院される患者の多くは,変形性頸椎症の診断のもとに非ステロイド性消炎鎮痛剤,プレガバリンなどの投与や物理療法,硬膜外ブロックなどが漫然と行われている.痛みの原因が特定できないか,または特定しようとしていないことに理由があると思われる.C2/3以下のいわゆる変形性頸椎症はこのような保存療法にて改善することがほとんどである.しかし,環軸椎関節は変形性変化が起こるとその治療はきわめて難治性となり,しばしば手術療法を要する.その理由として,環軸関節には重たい頭部が直接加重され,可動域も大きく,滑膜関節であり炎症を起こしやすいためと考えられる.
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