特集 上位頸椎部の諸問題
総括
VI.環軸椎回旋位固定の部
三浦 幸雄
1
Yukio MIURA
1
1東京医科大学整形外科学教室
pp.377-378
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906728
- 有料閲覧
- 文献概要
上位頸椎における環椎後頭関節,環軸椎関節は解剖学的形態のみならず,機能上にも他の部位とは異なる特性がある.環椎後頭関節は重い頭蓋を2点のわずかな面積のみで支持しているし,その上,前屈後屈が30〜50°の可動域がある.環軸椎関節では左右回旋が全頸椎柱回旋の50%にあたる40〜45°の広範な回旋可動域を有するばかりでなく前後屈運動でも相当の可動域があるので,環軸椎関節では生理にrolling-slidingの併合運動が行われている.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.