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特集 首下がり症候群
首下がり症候群の手術治療—胸椎・腰椎手術で治る首下がりとは?
Diagnosis and Surgical Strategy for Secondary Drop Head Syndrome Caused by Thoraco-lumbar Deformity
海渡 貴司
1
Takashi KAITO
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
首下がり症候群
,
drop head syndrome
,
胸腰椎脊柱変形
,
thoracolumbar deformity
,
T1傾斜
,
T1 slope
Keyword:
首下がり症候群
,
drop head syndrome
,
胸腰椎脊柱変形
,
thoracolumbar deformity
,
T1傾斜
,
T1 slope
pp.1061-1065
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201015
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はじめに
首下がり症候群による臨床障害は,頭蓋の挙上困難による前方注視障害であるが,その原因は神経原性,筋原性,内分泌性,脊椎性など多岐にわたる.これらの中で超高齢社会の現代においては,脊椎変性を基盤とした,あるいは2次的に合併した首下がりが増加している.
首下がりにおいて,原因が頸椎に限局する場合やアライメント変化が頸椎に限局する場合には頸椎が治療対象となるが,胸腰椎の変性変化を一次的あるいは二次的に伴うことで頸椎伸展・前方注視に必要な筋負荷が増大し首下がりを呈する症例が存在する7).本稿では,胸椎腰椎手術で治療できる首下がりについて概説する.
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