Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
脊髄
Quantitatve MRI of Spinal Cord
堀 正明
1,2
,
萩原 彰文
1,3
,
神谷 昂平
1,3
,
鶴島 康晃
2
,
福永 一星
1
,
鶴田 航平
1
,
青木 茂樹
1
Masaaki HORI
1,2
,
Akifumi HAGIWARA
1,3
,
Kouhei KAMIYA
1,3
,
Yasuaki TSURUSHIMA
2
,
Issei FUKUNAGA
1
,
Kouhei TSURUTA
1
,
Shigeki AOKI
1
1順天堂大学医学部放射線科・部
2東京メディカルクリニック
3東京大学放射線科
1Department of Radiology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
標準的撮像
,
standard imaging
,
定量的解析
,
quantitative analysis
,
スパイナルコード・ツールボックス
,
Spinal Cord Toolbox
Keyword:
標準的撮像
,
standard imaging
,
定量的解析
,
quantitative analysis
,
スパイナルコード・ツールボックス
,
Spinal Cord Toolbox
pp.811-817
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200955
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はじめに
MRIによる脊髄の評価は,通常形態的な変化や信号変化によるものであるが,それらは相対的な,いわば見た目での判断が多い.その理由としては,きちんと規格化された標準的な撮像方法の検討が今までほとんどなかったことや,定量的なMRIの撮像手法はごく近年まで長い撮像時間が必要なものが多く,研究目的以外では現実的でなかったことが挙げられる.また,得られた画像の評価に関しても,脳や肝臓といった臓器では画像の解析ソフトウエアが充実しており,容積の評価などは確立したツールが存在するが,脊髄においてはそのようなものは最近まで存在しなかった.のちに詳しく述べるSpinal Cord Toolboxが,脊髄における本格的な画像解析ツールとして公開されたのは,ごく数年前のことである.本稿においては,脊髄における定量的な撮像方法の現状と注意点,および得られた画像の主観的でない解析手法に関して,実際の画像を多数用いて概説する.
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