特集 CKD・透析患者の最近の知見による体液管理
5.体液状態の評価・測定法(1)生体電気インピーダンス法
大橋 靖
1
,
吉田 規人
1
,
髙橋 禎
1
,
日高 舞
1
,
石井 信伍
1
,
山﨑 恵介
1
1東邦大学医療センター佐倉病院腎臓学講座
キーワード:
生体電気インピーダンス法
,
体組成
,
体液状態
,
血液透析
Keyword:
生体電気インピーダンス法
,
体組成
,
体液状態
,
血液透析
pp.1127-1134
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001889
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多周波生体電気インピーダンス法は微弱な電流により体組成を測定する低侵襲かつ簡便なツールであり,Fresenius Medical Care社から発売されているBody Composition Monitor®は体組成を除脂肪組織量,脂肪組織量および過剰体液量の三つに区分し,健常者サンプルを用い除脂肪組織内の過剰細胞外水分量(excess ECW)と脂肪組織内のexcess ECWの総和をoverhydrationとして算出する体成分分析装置である.本装置で計測される透析前後のoverhydration値の変化と透析による除水量が概ね一致し使用者の信頼を得ており,少なくとも透析前overhydration/ECW比≧15% in menあるいは≧13% in womenは生命予後の独立危険因子として報告されている.本稿では多周波生体電気インピーダンス法の原理とdry weight定量的評価への課題と期待について述べる.
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