Japanese
English
特集 頸椎前方手術Up To Date
頸椎前方アプローチにおける解剖
Clinical Anatomy for Anterior Approach to the Cervical Spine
相庭 温臣
1
,
望月 眞人
1
,
門田 領
1
,
山崎 正志
2
Atsuomi AIBA
1
,
Macondo MOCHIZUKI
1
,
Ryo KADOTA
1
,
Masashi YAMAZAKI
2
1沼津市立病院整形外科
2筑波大学医学医療系整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Numazu City Hospital
キーワード:
頸椎前方手術
,
anterior cervical surgery
,
頸椎前方アプローチ
,
anterior approach to the cervical spine
,
頸部の解剖
,
anatomy of the neck
Keyword:
頸椎前方手術
,
anterior cervical surgery
,
頸椎前方アプローチ
,
anterior approach to the cervical spine
,
頸部の解剖
,
anatomy of the neck
pp.686-692
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200929
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はじめに
頸椎前方手術は頸椎症性脊髄症や後縦靭帯骨化症など頸椎変性疾患,頸椎外傷,感染性疾患や腫瘍などに際して用いられる有用な方法であるが,本邦においては合併症発生への懸念から,できる限り回避して後方手術を選択する傾向にある.頸椎前方手術には,気道狭窄や食道損傷などさまざまな致死的合併症が報告されているが,その多くがアプローチに関連した合併症であり,不適切なアプローチや術中操作に起因すると考えられる.したがって,頸椎前方アプローチとアプローチに関わる解剖への習熟は脊椎専門医として不可欠である.その一助となるように本稿では,合併症発症を軽減し得る,著者らが行っているアプローチの実際と,アプローチに必要な解剖の要点を解説したい.
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