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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-100
腰仙椎固定術におけるPES法とS2 AISの併用術
Combined Surgery of PES and S2 AIS
加藤 貴志
1
,
谷戸 祥之
1
,
松川 啓太朗
1
,
朝妻 孝仁
1
Takashi KATO
1
,
Yoshiyuki YATO
1
,
Keitaro MATSUKAWA
1
,
Takashi ASAZUMA
1
1独立行政法人国立病院機構村山医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Murayama Medical Center
pp.533-538
発行日 2018年6月25日
Published Date 2018/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200889
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手術適応
腰仙椎固定において,仙椎は海綿骨主体であり前方骨皮質も薄いことから,仙椎アンカーの固定力は問題視されてきた.松川らが報告したpenetrating S1 end-plate screw(PES)法2)に,Sponseller,Kebaishら1)によるS2 alar-iliac screw(S2 AIS)法を併用することで,高い固定性が期待される.従来のS1椎弓根screwとS2 AISの併用では,強固な固定力が得られる反面,その連結が困難になる欠点が存在した.胸椎,腰椎ではcortical bone trajectory(CBT)法で挿入することで高い固定性が期待できるとともに,本法の併用によりscrewheadは直線に並ぶため,コネクターなしでのロッド連結が可能となる.この方法は,脊柱変形での多椎間固定術や,特に骨脆弱性の強い下位腰椎偽関節などが適応となる.
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