Japanese
English
臨床経験
腰仙椎固定術の適応判定とcast test
A Diagnostic Usefulness of Cast Test in Lumbosacral Fusion Cases
武本 俊彦
1
,
河端 正也
1
,
馬淵 昭彦
1
,
立花 新太郎
2
,
三上 凱久
2
,
森 俊仁
2
,
中道 健一
2
,
奥田 憲之
2
,
小林 康一
2
Toshihiko Takemoto
1
1三宿病院整形外科
2虎の門病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Mishuku Hospital
キーワード:
キャストテスト
,
cast test
,
椎間不安定性
,
segmental instability
,
腰仙椎固定術
,
lumbosacral fusion
Keyword:
キャストテスト
,
cast test
,
椎間不安定性
,
segmental instability
,
腰仙椎固定術
,
lumbosacral fusion
pp.933-937
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901432
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抄録:椎間不安定性の診断において,画像診断の補助となり得るcast testの有用性について検討したので報告する.対象は,腰下肢痛で入院した235例の内,治療法の選択にあたり不安定性の関与が問題となってcast testが施行された33例(男18,女15)である.cast testの効果判定は有効14例(42.4%),やや有効13例(39.4%),無効6例(18.3%)であった.有効とやや有効群の18例で固定術が併用され良好な成績が得られた.一方,有効1例,やや有効8例および無効6例,計15例では入院後の症状改善や心因性素因の関与などから保存的治療が選択された.cast testは,①画像所見や症状から推察された椎間不安定性の機能的評価が可能,②手術による治療効果を体験できるという患者に対する心理的効果などがあり,椎間不安定性の評価にあたり試みるべき補助診断法と考えられた.
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