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特集 脊椎脊髄手術の安全性を高める予防と対策
第2章 各論
4.各種疾患,治療法について
関節リウマチ頸椎病変の手術治療—問題点とその対応
Pitfalls and Tips for Surgical Treatment of Cervical Lesion in Rheumatoid Arthritis
金山 修一
1
Shuichi KANEYAMA
1
1神戸労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
関節リウマチ頸椎病変
,
rheumatoid cervical spine
,
後方固定術
,
posterior instrumentation
,
合併症
,
complication
Keyword:
関節リウマチ頸椎病変
,
rheumatoid cervical spine
,
後方固定術
,
posterior instrumentation
,
合併症
,
complication
pp.397-405
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200858
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はじめに
近年,生物学的製剤による関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)治療が普及したことにより,リウマチ性頸椎病変(RA頸椎病変)の新規発生,およびRA頸椎病変に対する手術は減少しつつある6).しかしながら,生物学的製剤をもってしても既存のRA頸椎病変の進行を抑止することはできず,また何らかの事情で生物学的製剤による治療を受けられなかった患者も存在するため,依然として手術治療は必要とされる.
RA頸椎病変では,頸椎の変形,配列異常,不安定性により正常な解剖が失われており,手術そのものが困難であると同時に,手術侵襲が大きく術後の合併症管理にも注意が必要である14).本稿では,RA頸椎病変に対する手術を安全に行うために知っておくべき問題点とその対応について,現時点における筆者らの考えを述べる.
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