Japanese
English
特集 C5麻痺の今
C5麻痺に対する予防的椎間孔除圧術
Prophyractic Foraminal Decompression for C5 Palsy
山崎 昭義
1
,
和泉 智博
1
,
勝見 敬一
2
,
大橋 正幸
3
,
田仕 英希
1
,
若杉 正嗣
1
Akiyoshi YAMAZAKI
1
,
Tomohiro IZUMI
1
,
Keiichi KATUSMI
2
,
Masayuki OHASHI
3
,
Hideki TASHI
1
,
Masashi WAKASUGI
1
1社会医療法人仁愛会新潟中央病院整形外科脊椎・脊髄外科センター
2新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院整形外科
3新潟大学医歯学総合病院整形外科
1Spine Center, Department of Orthopaedic Surgery, Niigata Central Hospital
キーワード:
C5麻痺(C5 palsy)
,
椎間孔拡大術(foraminotomy)
,
椎間関節切除術(facetectomy)
Keyword:
C5麻痺(C5 palsy)
,
椎間孔拡大術(foraminotomy)
,
椎間関節切除術(facetectomy)
pp.227-231
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200575
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はじめに
頸椎変性疾患に対する脊髄除圧術(前方法,後方法)後に発生するいわゆるC5麻痺の原因は,神経根あるいは脊髄障害のいずれかである.前者の発生機序として,椎間孔狭窄がある.前方法においては,C5麻痺発生の原因として椎間孔狭窄はあまり言及されてこなかった.しかし,後方法において,後方除圧による脊髄の後方移動や頸椎アライメントの前弯化による神経根の牽引やtetheringにより,神経根障害を発生する可能性がある.仮にC5麻痺発生の原因が脊髄障害であるとしても,脊髄除圧はすでに完了しているので,それ以上の外科治療はない.しかし,神経根の圧迫が麻痺の原因である可能性があれば,除圧する手段はある.われわれの辿ってきた道程について,経験を交えながら紹介する.
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