Japanese
English
特集 C5麻痺の今
頸椎インストゥルメンテーション手術とC5麻痺
C5 Nerve Palsy after Cervical Reconstruction and Fusion Surgery
井上 太郎
1
,
伊藤 圭吾
1
,
片山 良仁
1
,
松本 智宏
1
,
松本 太郎
1
,
加藤 文彦
1
Taro INOUE
1
,
Keigo ITO
1
,
Yoshito KATAYAMA
1
,
Tomohiro MATSUMOTO
1
,
Taro MATSUMOTO
1
,
Fumihiko KATO
1
1中部ろうさい病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chubu Rosai Hospital
キーワード:
C5麻痺(C5 palsy)
,
頸椎矯正固定術(cervical reconstruction and fusion surgery)
,
危険因子(risk factor of C5 palsy)
Keyword:
C5麻痺(C5 palsy)
,
頸椎矯正固定術(cervical reconstruction and fusion surgery)
,
危険因子(risk factor of C5 palsy)
pp.189-193
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200568
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はじめに
第5頸椎神経麻痺(C5麻痺)は,頸椎除圧術や除圧固定術後にしばしば経験する.原因としては,tethering effectに伴う神経根障害7),脊髄障害3),医原性5)などが報告されており,いまだ病態は解明されたとはいえないが,あらゆる術式で発生している.頸椎椎弓形成術において,頻度は2.3%7),4.7%16)などと報告されているが,後方固定術を併用することにより発生のリスクは11.6倍となったとの報告もある18).また,後方固定術後のC5麻痺は椎弓形成術単独と比較して,筋力低下が強く,回復が悪いという報告もあり11),頸椎矯正固定術において,特に問題となる合併症である.今回,頸椎矯正固定術後のC5麻痺について,当院での経験を踏まえて検討したので報告する.
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