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特集 C5麻痺の今
C5麻痺の予防法—氷冷灌流水による回転ドリル摩擦熱の抑制
A Simple Method for Preventing C5 Palsy:Chilled Irrigation Water Reducing Heat Generated by Friction during Bone Drilling
武中 章太
1
,
細野 昇
2
Shota TAKENAKA
1
,
Noboru HOSONO
2
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
2JCHO大阪病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
C5麻痺(C5 palsy)
,
上肢麻痺(upper limb palsy)
,
椎弓形成術(laminoplasty)
Keyword:
C5麻痺(C5 palsy)
,
上肢麻痺(upper limb palsy)
,
椎弓形成術(laminoplasty)
pp.221-225
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200573
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はじめに
圧迫性脊髄症に対する椎弓形成術は成績も安定しており,広く受け入れられている手術となっているが,今もなお克服すべき問題点として,ガイドラインにも挙げられているようにC5麻痺がある.これは,脊髄症状の悪化がないのにC5領域の筋力だけが低下する病態15)とされているが,近年C5領域だけではなくC6やC7領域にも麻痺を生じることがわかってきたため,術後上肢麻痺と総称している.本稿では,上肢麻痺の原因としての熱傷害説をベースに置き,その予防法としての回転ドリルによる摩擦熱の抑制効果について述べる.
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