Japanese
English
特集 さまざまな基礎疾患・病態を有する症例に対する脊椎固定術
脳性麻痺とParkinson病
Instrumentation Surgery for Cerebral Palsy and Parkinson's Disease
星地 亜都司
1
,
川崎 洋介
1
,
米澤 郁穂
2
,
中尾 祐介
3
Atsushi SEICHI
1
,
Yosuke KAWASAKI
1
,
Ikuho YONEZAWA
2
,
Yusuke NAKAO
3
1社会福祉法人三井記念病院整形外科
2順天堂大学整形外科
3三楽病院整形外科脊椎脊髄センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Mitsui Memorial Hosipital
キーワード:
脳性麻痺(cerebral palsy)
,
インストゥルメンテーション(instrumentation)
,
パーキンソン病(Parkinson's disease)
Keyword:
脳性麻痺(cerebral palsy)
,
インストゥルメンテーション(instrumentation)
,
パーキンソン病(Parkinson's disease)
pp.535-540
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200384
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はじめに
Parkinson病とアテトーゼ型脳性麻痺は,筋緊張異常と姿勢保持異常により,重大な脊椎障害を合併するリスクの高い疾患である.手術を行った場合に,早期もしくは遅発性に合併症をきたしやすい点で共通している.しかし,手術適応や手術範囲,手術方法にコンセンサスがなく,いまだ脊椎外科医泣かせの疾患である.本稿では,自験例と文献的考察から,両疾患に対する脊椎固定術の適応とその問題点を解説する.筆頭著者は脳性麻痺の頸椎手術に携わる機会が多く,共同著者はParkinson病の胸腰椎病変に挑んできた立場から,それぞれの苦い経験を踏まえた症例を提示し,両疾患に対するインストゥルメンテーション手術について今後の課題を提起したい.
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