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特集 脳脊髄液—どこからどこへ
髄液循環からみた脊髄囊胞性疾患
Intradural Extramedullary Cystic Lesion in the Spine
安田 宗義
1
Muneyoshi YASUDA
1
1愛知医科大学脳神経外科・脊椎脊髄センター
1Department of Neurological Surgery, Spine Center, Aichi Medical University
キーワード:
くも膜囊胞(arachnoid cyst)
,
脳脊髄液(cerebrospinal fluid)
,
ベルヌーイの定理(Bernoulli's principle)
Keyword:
くも膜囊胞(arachnoid cyst)
,
脳脊髄液(cerebrospinal fluid)
,
ベルヌーイの定理(Bernoulli's principle)
pp.731-736
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200193
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はじめに
脊髄に生じるくも膜下腔病変は頻度が低く,発生機序が明確になっていないことから,適切な治療・予後予測に関するコンセンサスがいまだ不十分であり,実際の患者診療で診断や治療に難渋するケースも少なくない.また,近年,くも膜下腔病態が脊髄空洞症を合併する例も複数報告され,われわれの施設でもしばしば遭遇している.本稿では,この病態に対する考察を軸に,脊髄囊胞性疾患と髄液循環の関連について概説する.
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