Japanese
English
症例報告
通所および訪問リハビリテーションにおいて脳卒中後利用者の復職支援を行った1事例
A case study of return-to-work support for a post-stroke patient at outpatient rehabilitation and home-visit rehabilitation
松尾 果澄
1
,
谷口 貴子
1
,
望月 碧
2,3
Kasumi Matsuo
1
,
Takako Taniguchi
1
,
Midori Mochizuki
2,3
1西宮協立デイケアセンターほほえみ
2西宮協立脳神経外科病院
3昭和大学病院
キーワード:
脳血管障害
,
生活期リハビリテーション
,
復職支援
Keyword:
脳血管障害
,
生活期リハビリテーション
,
復職支援
pp.1320-1324
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001204037
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:脳卒中による重度右片麻痺に軽度注意障害を伴う50代利用者に,同一事業所の通所および訪問リハビリテーションで支援を行い,復職に至った事例を報告する.開始当初は自宅生活の安定を目指し,その後に生活範囲の拡大を目的として普通型車いす自操での外出獲得を図った.毎月のリハビリテーション会議では多職種で目標設定と情報共有を行った.利用開始5カ月目のリハビリテーション会議に職場上司が同席し,職場内環境の調整や配置転換について協議した.職場内移動に向けて通所リハビリテーションで杖歩行練習を,通勤に向け訪問リハビリテーションで電動車いすの練習を行った.さらに通所リハビリテーションではパソコン操作の作業速度向上を行った.これらにより利用開始1年で元の職場への復職を果たした.職場上司を含めたリハビリテーション会議,さらに目標に応じて通所・訪問リハビリテーションを組み合わせたことが有用であったと考えられた.同一事業所の通所・訪問リハビリテーション利用による切れ目のない連携が,復職支援に有用であることが示唆された.
Copyright © 2024, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.