Japanese
English
症例報告
Transtheoretical Modelを用いて自主練習の継続につながった橈骨遠位端骨折術後の1例
Instruction of home exercises applying the Transtheoretical Model to a postoperative case of distal radius fracture
熊谷 純久
1,2
,
白砂 寛基
1,3
,
加納 裕遵
1
,
山崎 奈緒
1
,
中山 政憲
3
,
角田 亘
3
Sumihisa Kumagai
1,2
,
Hiroki Shiramasa
1,3
,
Hiromichi Kano
1
,
Nao Yamazaki
1
,
Masanori Nakayama
3
,
Wataru Kakuda
3
1国際医療福祉大学成田病院
2社会医療法人栗山会飯田病院
3国際医療福祉大学
キーワード:
橈骨遠位端骨折
,
自主練習
,
行動変容
Keyword:
橈骨遠位端骨折
,
自主練習
,
行動変容
pp.1315-1319
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001204036
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Abstract:橈骨遠位端骨折術後の患者を担当し,作業療法の中でTranstheoretical Modelを用いた自主練習の指導を行った.手術翌日から作業療法を開始し,自主練習の指導にはパンフレットを使用した.退院後は週1回の外来作業療法を継続し,自主練習は1回20分以上,1日2回以上を目標として,練習量を患者自身が毎日記録した.経過中,残存する疼痛により一時的に練習量が低下したため,疼痛そのものに対する治療と疼痛を回避する手の使い方の指導を実施した.また,練習記録の肯定的なフィードバックを行い,自主練習の継続を支援した.その結果,疼痛は軽減して重量物の運搬以外は患手が使えるようになり,作業療法終了まで自主練習を継続することができた.自主練習の指導には運動面だけではなく心理面に着目した介入が重要であり,患者の行動と心理状態に焦点を当てるTTMの視点が有用である可能性が示された.
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