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特集 回復期リハビリテーション病棟退院後の戦略—生活機能の向上をめざして
高次脳機能の維持・改善と復職支援
The maintenance and improvement of higher brain function and the support for reinstatement
大塚 恵美子
1
Emiko Otsuka
1
1千葉県千葉リハビリテーションセンター総務部
1General Affairs Department, Chiba Rehabilitation Center
キーワード:
高次脳機能障害
,
復職支援
,
自己理解
,
就労支援機関
Keyword:
高次脳機能障害
,
復職支援
,
自己理解
,
就労支援機関
pp.861-867
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201743
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はじめに
高次脳機能障害には科学的な定義のほかに行政的な定義があり,厚生労働省による行政的診断基準では,高次脳機能障害は事故や疾病を原因とした脳の器質的病変による認知障害であり,「日常生活または社会生活に制約」があることをその定義に含んでいる.ここでの支援の対象とした高次脳機能障害は,行政的診断基準のように生活への適応障害の状態にありながら,患者が就労年齢(およそ60歳以下)であることにより,リハビリテーションの目標として復職が挙げられ,職場への適応が課題である状態を想定している.
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