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Seishin Igaku Volume 67, Issue 3 （March 2025）

精神医学 67巻3号（2025年3月発行）

Japanese English

特集精神疾患患者の就労・復職を支援する

復職支援における産業医の役割—精神科を専門とする産業医の立場から The Role of Occupational Physician in Return-to-work Support : From the Perspective of an Occupational Physician Specializing in Psychiatry 出口裕彦 ¹ , 井上幸紀 ¹ Yasuhiko Deguchi ¹ , Koki Inoue ¹ ¹大阪公立大学大学院医学研究科神経精神医学 ¹Department of Neuropsychiatry, Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine, Osaka, Japan キーワード：主治医 , primary care physician , 産業医 , occupational physician , 復職支援 , return-to-work support , 連携 , collaboration , 診療報酬 , healthcare reimbursement Keyword: 主治医 , primary care physician , 産業医 , occupational physician , 復職支援 , return-to-work support , 連携 , collaboration , 診療報酬 , healthcare reimbursement pp.307-312

発行日 2025年3月15日 Published Date 2025/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670030307

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抄録

　精神科を専門とする産業医の立場から，復職支援以前に労働者を診療する際に知っておきたいこと，復職支援の5つのステップおよびメンタルヘルス不調からの労働者の復職支援における産業医の役割について考察した。特に，産業医と主治医の連携の重要性と，その際に直面する課題について詳細に検討した。さらに，復職支援において診療報酬が支払われない現状が連携の障害となっている可能性についても言及し，診療報酬の見直しが必要であることを提案した。円滑な連携と診療報酬の見直しにより，労働者が職場復帰を果たすための支援体制が強化され，その結果，よりよい復職支援環境の整備が進むことを期待する。