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特集 豊かな生活のための住環境評価
暮らしの舞台をつくる住環境整備—現状と課題,新たな仕組みづくり
Residential environment improvement to create a foundation for lives
久保田 好正
1
Yoshimasa Kubota
1
1株式会社 斬新社
pp.866-872
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203898
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Key Questions
Q1:コロナ禍前から続く住環境整備の解決すべき課題とは?
Q2:これからの退院支援のアップデートとは?
Q3:質を高め仕事を減らす,多職種連携のポイントとは?
はじめに
25年近く,作業療法士として住環境整備や退院支援にかかわってきた.病院勤務では,患者の退院後の暮らしが気になった.働きながら建築の大学で学び,二級建築士を取得したが実践力はなく,解体前の住宅で“解剖学実習”をした.市町村の訪問型介護予防事業に携わり,地域での暮らしの多彩さに驚いた.病院と在宅の連携に疑問をもち,なぜ連携がうまくいくときといかないときがあるのか分析した.コロナ禍で退院支援がストップし,コロナ禍前の課題とコロナ禍後の課題に対処するプロジェクトを立ち上げた.
なぜここまで続けているのか.住宅は,暮らしの舞台だからだ.作業療法士として,建築士として,人の暮らしにかかわる者として,住宅の課題を見過ごすことができない.直接支援である私たちの現場と課題解決の提案,その先にある「ここで暮らそう」と思える地域づくりを視野に入れた間接支援まで,住環境整備の最前線の動きをご紹介する.
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