特集 成人期・壮年期・老年期の障害福祉領域における作業療法の活用
扉
渡邉 忠義
1
,
中村 春基
2
,
長野 敏宏
3
1あさかホスピタル
2日本作業療法士協会
3御荘診療所
pp.1027
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203121
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
特集にあたって
2006年に国連総会で障害者権利条約が採択されてから,国内でも条約締結に先立ち障害者基本法の改正や障害者総合支援法の成立等,さまざまな法制度整備が行われた.とりわけ「全ての国民が,障害の有無によって分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する」を基本理念としている障害者総合支援法の成立は,OTにとっても多様性を認め合う社会の中で,あらためて福祉領域におけるOTの役割や作業療法の活かし方を考える機会になっている.
今回の特集では,疾患や障害種別を表題にするのではなく,その人の特性やその人らしさ,ライフイベントや人生のステージ,人生の節目等に注目し,年代や社会的背景の違いによってそれぞれに異なる当事者のエピソードに向き合っているOTの姿を切り出すことにした.幅広い福祉領域の中でも成人期以降の障害福祉を切り口に,well-beingを基軸とした作業療法の活用,取り組み,課題を紹介いただく.
Copyright © 2022, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.