増刊号 急性期における疾患別作業療法
第3章 急性期の運動器疾患の作業療法
2 呼吸器疾患の急性期作業療法
早川 貴行
1
,
山田 莞爾
1
,
岩田 健太郎
1
Takayuki Hayakawa
1
,
Kanji Yamada
1
,
Kentaro Iwata
1
1神戸市立医療センター中央市民病院
pp.866-871
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
背景
2022年(令和4年)総務省統計局の人口推計1)によると,65歳以上の高齢者人口は,3,627万人(前年3,621万人)であり,総人口に占める割合は29.1%と増加している.
厚生労働省の「2017年(平成29年)国民生活基礎調査」で,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)の総患者数は22万人2)であった.しかし,COPDの推定患者数は約530万人と予想され3),大多数で未診断,未治療となっている.また,呼吸器に関連したがんは約16万人と報告され1),前回調査より3万人増加している.今後,高齢化が進展する中,呼吸器疾患の呼吸不全や活動低下,疾病管理不足において,呼吸リハビリテーション(pulmonary rehabilitation:PR)の需要が高まっている.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.