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特集 ADL・IADLアプローチ再考
LIFEが導入された通所リハビリテーションのADL・IADLの治療戦略
Treatment strategies for ADL and IADL in outpatient rehabilitation with Long-term care Information system For Evidence
都甲 幹太
1
Mikita Togo
1
1介護老人保健施設あやめの里
pp.697-702
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203429
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Key Questions
Q1:科学的介護情報システム(LIFE)とは?
Q2:作業療法士がどうLIFEを活用するのか?
Q3:通所リハビリテーションにおける作業療法士のADL・IADL支援とは?
はじめに
近年,「データからは逃げられない時代」となっており,著しいスピードでデータ活用社会が到来している.医療の世界では,「エビデンス(科学的根拠)に基づいた医療」がすでに浸透しており,DPC制度によって急性期医療の標準化も進んでいる.介護分野にも科学の波は押し寄せており,この流れからOTも逃れられない状況が来ている.
一方で,オックスフォード大学准教授のMichael A. Osborne氏らによる研究報告『THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)』では,人間の仕事の702職種を「コンピューターが代行できるか」という視点でランキング化し,OTは代行されづらい順で第6位と記されており,データ社会の中でも必要な人材となり得る可能性が高いことが示唆されている.
本稿では,介護保険制度の中で進められている科学的介護情報システム(Long-term care Information system For Evidence:LIFE)の現状と今後の展望,それらを活用しながらADL・IADL支援を行うOTの専門性について触れ,通所リハをはじめとする介護保険領域におけるOTの役割について述べる.
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