連載 基礎から始める研究論文の書き方講座・第5回
研究論文の「方法」を書くコツ
京極 真
1,2
Makoto Kyougoku
1,2
1吉備国際大学
2吉備国際大学大学院
pp.1356-1361
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203223
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はじめに
本論では,IMRaD(イムラッド)の構成要素である「方法」の書き方を解説する.IMRaDはIntroduction(序論),Materials and methods(方法),Results(結果),and Discussion(考察)の略語であり,研究論文の本体をわかりやすく示すためのフォーマットである.その構成は「序論→方法→結果→考察」の並びであるが,執筆は「方法→結果→考察→序論」または「結果→方法→考察→序論」の順に行う.「序論」は難易度が最も高いため,最初に手をつけると先に進めない.この中で「方法」が一番書きやすいため,連載では「方法→結果→考察→序論」の順番で書き方を解説する.
なお,実際は「方法」に先立って図表を作成するが,図表は結果の一部であるため次号で解説する.また,IMRaDの全体像は,前号1)ならびに無料Webセミナー「IMRaDを使った研究論文の書き方講座」(図 1)で復習してほしい.
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