連載 あのころ あのとき46
論文を書くということ(1)―書くということに繋がるもの
宮永 嘉隆
1,2
1西葛西井上眼科病院
2東京女子医科大学
pp.2082-2084
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100844
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昭和36年春,今から40数年前である。私はインターンを終えて,これからの行き先に頭を悩ませていた。もともと私は優柔不断というか,即断即決が苦手であったのでなかなか決まらない。早く医師として活躍してみたいと思いながらも,何か自信がなかった。もう一度医学の基礎をやってみよう,それからでも臨床は遅くはないのではないか。やっと考えがまとまった。そして一番なじんでいたし,論理的と思っていた微生物学免疫学教室の大学院を受験した。
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