連載 研究計画書の書き方ガイド・第6回
執筆②:方法を書く技術(質的研究・編)
京極 真
1
Makoto Kyougoku
1
1吉備国際大学
pp.62-68
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600010062
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はじめに
本連載の第5回までで,リサーチ・クエスチョンを立て,研究計画書の序論を執筆するまでの一連の技術を習得した.本論で扱う「方法」セクションは,研究全体の信頼を支える設計図だ.ここが曖昧であれば,どんな結論も信頼を得られない.特に,数値で割り切れない人の経験を扱う質的研究は,「それは主観的だ」,「単なる感想ではないか」という批判にさらされやすい.「方法」セクションでは,その批判に対する防御壁を築き,研究が素朴な感想ではなく,厳密な知見であると示すのだ.
本論の目的は,研究計画書において質的研究の「方法」を執筆できるようになることだ.幸い,この方法の書き方には,SRQR(Standards for Reporting Qualitative Research)1)等の国際的な報告ガイドラインがある.これは,研究論文執筆の指針だが,研究計画書執筆でも活用できる.
本論で提示する5つのステップは,SRQRを参考に,初学者が執筆しやすい思考の順序で解説したものだ.また,AI活用法も組み込んだ.本論を読み終えるころには,あなたは以下のスキルを身につけているだろう.
1.質的研究を用いた研究計画書の方法の書き方を理解できる
2.AIの活用によって,方法の草稿執筆を効率化・高度化できる

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