連載 患者と治療者との間を生きる・第3回【最終回】
職場での凸凹特性本人への対処法—当事者目線にて
凸凹療法士マシャ
pp.542-544
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202995
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凸凹セラピストの対応に苦慮されている人たちは少なくない
本誌をご覧の皆さん,こんにちは.自閉スペクトラム症と診断されている凸凹療法士マシャです.さて今回は,発達障害やパーソナリティ障害,もしくはそれらの傾向・特性があるセラピストの働き方にスポットを当てたいと思います.まず,読者の皆さんの職場に凸凹セラピストはおられますか? そのご本人は「チームの一員」としてご自身らしくお仕事されていますか?
第1回でも述べたように,数年前にある都道府県理学療法士会からご依頼があり,「多様な人材育成」のテーマのもと,主に発達障害やその傾向がある同僚セラピストとのかかわり方,問題についての対処の仕方等についてお話をさせていただきました.質疑応答の中で,やはり同僚である凸凹セラピストへの対応に苦慮されている方々が少なくはないことを知りました.なかには,「上司にその傾向がある場合はどうしたら……」というご質問もいただきました.凸凹セラピストだけではなく,周囲の同僚,上司も日ごろから悩んでおられます.
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