連載 作業療法士さんのためのグラフィックで伝える講座・第2回
頭の中にある風景を記録してみよう—自分の思考や感覚の情報を描くとは?
清水 淳子
1
Junko Shimizu
1
1多摩美術大学 情報デザイン学科
pp.426-432
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202963
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どこで練習するといいのか?
何かの情報を記すときにスマホのカメラでは撮影できないし,文章に起こすと少しわかりにくくなってしまう…….そんなときに,文字と絵と図を組み合わせた「視覚言語としてのグラフィック」がとても便利であることについて,前回の記事ではご紹介しました.
でも,理屈はわかっても,多忙な仕事の中で紙にグラフィックを描いて誰かに伝えてみること.それはとても勇気が必要なことで,なかなか一歩踏み出せない方も多いのではないかと感じてます.今回は仕事の中で使うための第一歩として,自分が感じていること,考えていることを,自分一人で描き出すトレーニングをご紹介します.音楽でいうと,いきなりお客さんを呼んでコンサートを開催するのではなく,一人カラオケをしてみるところから始めるようなものです.まずは一人で少しずつ描き出してみましょう.
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