Student's page 松江赤十字高等看護学院
学院風景
pp.56-57
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910130
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「四方の国」の清らかな歌声が,月曜日の朝きまつて聞えてくるこゝ松江日赤の講堂,これは院長先生を初め私共や全職員が集つての毎週一回の朝礼です。伯耆大山の真白な雪姿を窓から眺めながら,いろいろの出来事や将来の計画や注意事項を聞き,そして赤十字十訓,ナイチンゲール誓詞を唱えてそれから一週間の仕事と私共の勉強が始まるのです。ほんとに清々しい希望にみちた朝の一刻です。
私共の学院はこゝの外来別館の二階にあつて,教務も教室も実習室も型通り揃つてはいますが,お世辞にも立派だとは云えない借物世帯です。2年生の教室の真下は小児科の外来で,自習時間に思わず騒いで主任さんに叱られたり,逆に赤ン坊の啼声にあわてゝ大声をひそめることなどあります。
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