連載 作業療法士さんのためのグラフィックで伝える講座・第3回【最終回】
誰かに伝えるための描き方—ビジュアルを通して対話をするときの動作を学ぶ
清水 淳子
1
Junko Shimizu
1
1多摩美術大学 情報デザイン学科
pp.520-526
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202990
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コミュニケーションの中で描く意味を再定義しよう
前回までの講座では,まずは自分一人のときに,情報をグラフィックに描き出す方法をトレーニングしてきました.今回は最終回になりますので,実際の仕事の中で,誰かとコミュニケーションするためのグラフィックの描き方をご紹介します.
仕事の中で使うとなると急に緊張してきますよね.「上手に描かなくては恥ずかしい…….下手だったら相手に迷惑をかけてしまう……」.もしかしたら,そんな不安があるかもしれません.でも安心してください.人の目の前で話の内容をビジュアル化するとき,大事なことは「上手に描いて話をまとめること」だけではありません.話をしている人の目の前でペンを走らせる行為,そのアクションに大きな意味があります.描くことで「今,私はあなたの声を聞いています」というメッセージになり得るのです.
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