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実践報告
通所リハビリテーションにおける要支援者を対象とした脳卒中後上肢機能の改善群と維持群の特徴
Characteristics of improvement group and maintenance group of upper extremity after stroke for requiring support in our day-care center
沢田 宏美
1
,
増田 雄亮
1,2
,
補永 薫
3,4
,
近藤 国嗣
1,4
Hiromi Sawada
1
,
Yusuke Masuda
1,2
,
Kaoru Honaga
3,4
,
Kunitsugu Kondo
1,4
1谷津居宅サービスセンター
2湘南医療大学
3順天堂大学大学院
4東京湾岸リハビリテーション病院
キーワード:
上肢機能
,
通所リハビリテーション
,
脳卒中
Keyword:
上肢機能
,
通所リハビリテーション
,
脳卒中
pp.182-185
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202884
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Abstract:当デイケアにおいて,脳卒中後上肢機能の変化を後方視的に調査し,改善群と維持群の特徴について検討した.対象は,当デイケアに通所している要支援者16名であった.Fugl-Meyer Assessment(FMA)の上肢運動スコアを用いて,2017年度(平成29年度)と2018年度(平成30年度)の2時点における評価結果を比較し,5点以上の変化の有無で改善群と維持群の2群に分け,その特徴を検討した.結果,改善群(FMA値の変化:32.7±13.3点から43.8±11.4点)の6名は,維持群(FMA値の変化:52.2±10.6点から52.1±12.9点)の10名と比較して,基本情報に有意差はなかったが,2017年度のFMA値のみ有意に低い値を示した(p=0.007).以上より,FMA値が30点程度の要支援者には当デイケアが提供する上肢機能訓練が効果的であった可能性がある一方で,FMA値が50点程度の要支援者に対しては,今後,訓練量や難易度設定の詳細な検討が必要である可能性が示唆された.
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