Japanese
English
研究と報告
回復期脳卒中片麻痺患者に対する修正CI療法の実践報告
Modified Constraint-Induced Movement Therapy(mCIMT)for subacute stroke patients
増田 雄亮
1
,
補永 薫
2
,
伊藤 麻起子
1
,
沢田 宏美
1
,
武田 さより
1
,
道願 正歩
1
,
坂田 祥子
1
,
近藤 国嗣
2
Yusuke Masuda
1
,
Kaoru Honaga
2
,
Makiko Ito
1
,
Hiromi Sawada
1
,
Sayori Takeda
1
,
Masayuki Dogan
1
,
Sachiko Sakata
1
,
Kunitsugu Kondo
2
1東京湾岸リハビリテーション病院作業療法科
2東京湾岸リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Occupational Therapy, Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation, Tokyo Bay Rehabilitation Hospital
キーワード:
上肢機能
,
脳血管障害
,
課題指向型訓練
,
行動戦略
,
回復期リハビリテーション
Keyword:
上肢機能
,
脳血管障害
,
課題指向型訓練
,
行動戦略
,
回復期リハビリテーション
pp.759-765
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201392
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨 【目的】東京湾岸リハビリテーション病院(以下,当院)におけるmodified Constraint-Induced Movement Therapy(以下,修正CI療法)の現状とその有効性について報告する.【対象】2014年5月〜2017年5月の3年間で,当院作成の適応基準を満たし,介入前後ですべての上肢機能評価が実施可能であった回復期脳卒中片麻痺患者14名.【方法】1日3時間を週5日,3週間(計45時間)の修正CI療法(課題指向型訓練とtransfer package)を実施した.効果判定には,Fugl-Meyer Assessment (FMA),Wolf Motor Function Test-Functional Ability Scale (WMFT-FAS),Simple Test for Evaluating Hand Function (STEF),motor activity log (MAL)を用いた.【結果】すべての上肢機能評価について,介入前に比べて介入後に有意な改善を示した(p<0.01).特徴として,FMA,WMFT-FAS,STEFは効果量「中」,MALは効果量「大」であり,修正CI療法は,麻痺肢の生活内における参加状況において,より効果を上げていることが明らかとなった.【結語】回復期リハビリテーション病棟においては,日常生活活動(activities of daily living;ADL)の改善を優先しつつも,麻痺肢に対して積極的な介入を行うことで,退院後の「学習性不使用の防止」に貢献できる可能性が考えられる.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.