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特集 新型コロナウイルス感染症と作業療法
オンラインでの心のつながりとアートのもつ力
Emotional connection through online communications and the power of the art
茂木 有希子
1,2
Yukiko Mogi
1,2
1株式会社ハート&アート
2共生・多機能型デイサービス ダイアリー
pp.38-41
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202838
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Key Questions
Q1:「共生」,「多機能」を理念とする施設は新型コロナウイルス感染症とどう向き合ったか?
Q2:作業療法士はオンラインで何ができるか?
Q3:芸術活動がもたらす力は何か?
はじめに
弊社は,児童福祉法における(医療的ケア児を含む)重症心身障害児対応型の児童発達支援(①)と放課後等デイサービス(②),障害者総合支援法による(医療的ケア児を含む重症者)生活介護(③)と機能訓練(④),そして介護保険法における通所介護(⑤)の3法5部門の事業を一棟の平屋で運営しています.すべて通所であり,自ら動くことが難しい方や重い高次脳機能障害を抱えた方,進行性の疾患の方,医療的なケアを必要とされる方など,新型コロナウイルス感染症が命に直結してしまうような方々も多く通って来られています.
また,施設内の一角には地域の方々が自由に出入りできるようなコミュニティスペースを設け,小学生が放課後に宿題をやったり,お子さん連れのママが本を借りに来たりしていました.土曜日には,地域の方々に「土曜親子講座」という障害者の生活や介護の方法を知ってもらう活動も行っていました.
しかし,施設のよさであった「共生」,「多機能」という特徴は,新型コロナウイルス感染症の拡大とともに大きなリスクを抱えることになりました.対外的な活動はすべて中止,他部門との交流も禁止せざるを得なくなりました.
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