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特集 地域で役立つOTになるために—地域ケア会議編
—地域ケア会議と作業療法①—生活課題の深掘りと実現可能なアドバイス
Community care conferences and occupational therapy①:To dig deeply into the problems of living and to advise realizable plans
茂木 有希子
1
Yukiko Mogi
1
1株式会社ハート&アート
pp.387-393
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200903
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Key Questions
Q1:生活課題の要因分析とは何か?
Q2:「参加」,「活動」に対する助言とは?
Q3:地域ケア会議におけるロジカルシンキングとは?
はじめに
今回は,実際の事例を基に埼玉県作業療法士会で地域ケア会議の研修用に作成した軽度認知症の事例を用いて,作業療法の視点を活かした地域ケア会議への参加について考えていく.この地域ケア会議は,OTの視点で個別ケースから生活課題の要因を明らかにし,予後予測を立て,改善策の具体的提案を行うことを目的に行われたものである.
ここでは,事例の概要を説明したうえで,生活機能評価註1(表1)と基本チェックリスト註2(表2),介護予防サービス・支援計画表から読み取れることを考え,生活課題の要因(背景)についてまとめていく.この生活課題の要因(背景)を地域ケア会議の限られた時間で整理することが重要といえる.さらにそこから,個人因子,環境因子を踏まえ,課題を解決するための具体的な方法を提案できることが助言者としてOTに求められる役割である.
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